古物商の13品目を完全解説|申請時の取扱品目選択のコツ【行政書士監修】

相談者

古物商許可申請で「取扱品目」って何を選べばいいの?
相談者

13品目すべてチェックを入れていいの?
相談者

品目選択を間違えるとどうなる?
行政書士塚田

古物営業法では取扱対象を13品目に分類しています。申請時にどの品目を選ぶかで、警察への報告義務・本人確認義務の範囲・取引可能な商品が決まります。年間100件以上の申請を扱う行政書士が、13品目すべてを愛知県のビジネス実例も交えて解説します。
  • 13品目それぞれに何が含まれるか・含まれないか
  • 各品目で人気のビジネスモデル
  • 取扱品目の選び方と「主として取り扱う品目」の決め方
  • 愛知県内で多い品目別の取引パターン

📚 この記事を書いた人

行政書士 塚田貴士
愛知県名古屋市緑区で行政書士事務所を運営。古物商許可申請の相談実績は1000件以上、申請実績は100件以上。「初めての方でも安心して許可を取れる」をモットーに、書類作成から警察署提出まで一貫してサポートしています。

この記事では古物営業法施行規則第2条が定める13品目について、それぞれの定義・代表的なビジネス・申請時の選び方を網羅的に解説します。

これから古物商許可を申請する方、品目変更を考えている方、副業から本業化を検討中の方も、ぜひ最後までご覧ください。

💡 13品目とは

古物営業法では、取扱可能な「古物」を13の品目に分類しています。許可申請時にどの品目を扱うかを選択し、警察に届け出ます。複数選択も可能で、後から変更届出で追加・削除できますが、手数料がかかるため最初から幅広く選んでおくのがコツです。

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🎯 業種別ガイド|あなたのビジネスに合う古物商許可の取り方

古物商許可の取り方は、扱う商品によってルール・必要書類・注意点が変わります。あなたのビジネスに直結する記事をご覧ください。

13品目それぞれの完全解説

① 美術品類

定義:美術品的価値があるもの全般。

書画・彫刻・工芸品・絵画・古書画・茶道具・刀剣・武具・骨董品など

代表的なビジネス:

  • アンティークショップ・古美術店
  • ヴィンテージ・骨董市出店
  • 刀剣・武具専門店
  • 茶道具・華道具専門店

申請時のポイント:10万円以上の取引は厳格な本人確認義務あり。

刀剣を扱うなら銃刀法登録証も別途必要。

② 衣類

定義:和服・洋服・帽子・敷物・布団・かばん・寝具・タオル・カーテン・着物など。

皮革・ゴム製品を除く一般的な衣類全般

代表的なビジネス:

  • 古着屋(ヴィンテージ・サブカル系)
  • 着物リメイク販売
  • ベビー・キッズ古着
  • スポーツMIX古着

申請時のポイント:大須エリアが愛知の古着集積地。

海外輸入古着なら別途貿易関連法令に注意。

③ 時計・宝飾品類

定義:時計(腕時計・置時計)・宝石・指輪・ネックレス・ブローチ・カフリンクス・サングラスなど

代表的なビジネス:

  • ブランド腕時計買取(ロレックス等)
  • 宝石・ジュエリー専門
  • 質屋併設
  • 金券・宝飾オークション

申請時のポイント:1万円以上で本人確認義務。

エルメス・カルティエ等ハイブランドは真贋鑑定体制が必須。

④ 自動車

定義:自動車本体・付属する部品(タイヤ・ホイール・カーオーディオ・カーナビ・バンパー等)

代表的なビジネス:

  • 中古車販売店
  • カー用品買取販売
  • 解体・パーツ販売
  • 輸入車並行販売

申請時のポイント:販売時にも本人確認義務(自動車品目の特例)。

USS等オートオークション会場への入場には許可必須。

⑤ 自動二輪車・原動機付自転車

定義:バイク・スクーター・原付バイク・モペット・改造車両・付属部品(マフラー・ヘルメット等)

代表的なビジネス:

  • 中古バイク販売
  • カスタムバイク・ハーレー専門
  • 輸入バイク(旧車含む)
  • レーシングバイク・部品

申請時のポイント:250cc以上は自動車検査証で確認。

盗難バイク流通リスクが高いため警察照会も頻繁。

⑥ 自転車類

定義:自転車本体・部品(フレーム・タイヤ・ヘルメット・カゴ・ライト等)

代表的なビジネス:

  • ロードバイク・MTB専門中古
  • 放置自転車リサイクル
  • ヴィンテージ自転車・BMX
  • 子供用自転車

申請時のポイント:盗難自転車の流通リスクが極めて高い品目。

防犯登録の確認が実務上の重要ポイント。

⑦ 写真機類

定義:カメラ・ビデオカメラ・レンズ・三脚・撮影機材・望遠鏡・双眼鏡・顕微鏡など光学機器全般

代表的なビジネス:

  • ヴィンテージカメラ専門(ライカ・ハッセル等)
  • プロ機材買取
  • レンズ専門店
  • スマホカメラ・GoPro

申請時のポイント:高単価品が多く転売市場が活発。

フィルム時代のヴィンテージ機は美術品的価値も高い。

⑧ 事務機器類

定義:パソコン(デスクトップ・ノート)・タブレット・コピー機・FAX・プリンター・スマートフォン・電卓・シュレッダーなど

代表的なビジネス:

  • 中古PC・パーツ販売
  • 中古スマホ・iPhone専門
  • 法人向けOA機器リユース
  • タブレット買取

申請時のポイント:PC販売前のデータ消去は事実上の義務。

スマホは赤ロムリスクに要注意。

⑨ 機械工具類

定義:電動工具・農機具・工作機械・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ・オーディオ・楽器・ゲーム機など、電気機械全般

代表的なビジネス:

  • 総合リサイクルショップ(白物家電)
  • 楽器専門(ギター・ドラム)
  • ゲーム機・レトロゲーム
  • オーディオ専門

申請時のポイント:PSE法対応必須。

家電リサイクル法(家電4品目)も関係。

1万円未満でも盗品リスクで取引記録推奨。

⑩ 道具類

定義:家具・キッチン用品・食器・ジャー・ペット用品・玩具・スポーツ用品・本以外の出版物・キャンプ用品など。

他品目に該当しない動産全般

代表的なビジネス:

  • 総合リサイクル・道具屋
  • 子供用品リサイクル
  • スポーツ用品買取
  • キャンプギア専門

申請時のポイント:最も範囲が広い「総合品目」。

リサイクルショップ運営なら必ず選択。

⑪ 皮革・ゴム製品類

定義:革ジャケット・革靴・革バッグ・ゴム長靴・タイヤ・ゴム手袋など、皮革およびゴム素材で作られた製品

代表的なビジネス:

  • ヴィンテージ革ジャケット専門
  • ブランドレザーバッグ買取
  • タイヤ・ホイール買取
  • レザーシューズ専門

申請時のポイント:ブランド品買取と重複しやすい品目。

エルメス・ヴィトン等のレザー製品は時計宝飾類とも組み合わせ申請。

⑫ 書籍

定義:本・雑誌・コミック・古文書・教科書・参考書など、印刷された書籍全般

代表的なビジネス:

  • ブックオフ等の総合古本店
  • 専門書古書店(医学書・法律書)
  • コミック・同人誌専門
  • 古書・古文書専門

申請時のポイント:1万円以下の少額取引が中心。

せどりで最も人気の品目の一つ。

⑬ 金券類

定義:商品券・乗車券・チケット・収入印紙・テレホンカード・株主優待券・図書カード・QUOカードなど換金性のあるもの

代表的なビジネス:

  • 金券ショップ(駅前型)
  • 株主優待券専門
  • 収入印紙売買
  • 商品券オンライン取引

申請時のポイント:独立した重要品目。

1万円以上で厳格な本人確認義務。

マネロン法対象事業者にも該当する場合あり。

「主として取り扱う品目」の決め方

古物商許可申請書では、複数の品目を選択できますが、その中で「主として取り扱う品目」を1つだけ指定する必要があります。

「主として取り扱う品目」は、売上の最も大きい品目を選ぶのが基本です。

選び方の判断軸

  • 取引金額の大きい品目を主に:単価×取引量で決定
  • 取扱頻度の高い品目を主に:日常的に扱う品目
  • 事業の中心となる品目を主に:マーケティング上の主軸商品

「主として取り扱う品目」変更の手続き

事業が変化して「主として取り扱う品目」が変わった場合は、変更届出を提出します。

届出を怠ると古物営業法違反となる可能性があるため、事業の変化に応じて適切に届け出ましょう。

当事務所で変更届出代行も承っています。

💡 複数品目選択のメリット

将来の事業拡大時に追加届出の手間が省けます。13品目すべてを選んでもデメリットはありません。当事務所が申請する場合、原則として「全13品目チェック+主として1つ」を推奨しています。

業種別おすすめ品目選択ガイド

① せどり・転売を始める方

扱う商品が多岐にわたるため、13品目すべてを選択しておくのが安全です。

メインの取扱品目に応じて「主として取り扱う品目」を決定します。

例:書籍中心なら「書籍」、家電中心なら「事務機器類」または「機械工具類」。

② 中古車販売を始める方

④自動車」を主とし、二輪を扱うなら「⑤自動二輪車・原動機付自転車」、カー用品も扱うなら「機械工具類」「道具類」も追加。

③ ブランド品買取を始める方

③時計・宝飾品類」を主とし、②衣類・⑪皮革ゴム製品類・①美術品類を追加。

エルメス・ロレックス・シャネル等を扱うなら必須の組み合わせ。

④ リサイクルショップを始める方

総合品目として13品目すべてを選択。

総合店舗は範囲が広いため、最初から全選択が基本です。

⑤ 中古家電販売を始める方

⑧事務機器類・⑨機械工具類」を主とする。

PSE法対応必須。

⑥ 古着販売を始める方

②衣類」を主とし、革ジャケット・革靴も扱うなら「⑪皮革ゴム製品類」、アクセサリーも扱うなら「③時計・宝飾品類」を追加。

⑦ ヤフオク・メルカリで転売を始める方

扱う品目を予測して該当する品目を選択。

範囲が広いなら13品目すべてを選んでおくのが安全。

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品目別の取引記録・本人確認義務の違い

古物営業法では、品目によって本人確認義務・取引記録義務の範囲が異なります。

取扱品目を選択する際は、これらの義務範囲も理解しておくと運営がスムーズです。

1万円以上で全件本人確認必須の品目

  • ③時計・宝飾品類:高単価のため当然全件対象
  • ⑬金券類:マネロン対策で厳格
  • 美術品類のうち10万円以上:高額美術品は厳格化

すべての金額で本人確認義務がある品目

  • ⑤自動二輪車・原動機付自転車:盗難バイク流通対策
  • ⑥自転車類:盗難自転車対策

販売時にも本人確認義務がある品目

④自動車」のみ、販売時にもお客様の本人確認・記録が義務付けられています。

名義変更の手続きとセットで実施するのが一般的です。

愛知県内の品目別人気ビジネス

愛知県は全国第4位の経済規模を持つ大消費地で、品目別にも特徴的なビジネス集積があります。

名古屋市内エリア別の代表品目

  • 名古屋市中区栄・大須:時計宝飾類(高級ブランド買取)・衣類(古着)・美術品類(骨董)
  • 名古屋市中村区名駅:金券類(駅前金券ショップ)・事務機器類(オフィス機器)
  • 名古屋市千種区覚王山・本山:美術品類(古美術店)・時計宝飾類
  • 名古屋市内全域:道具類・書籍(リサイクル・古本)

愛知主要市の代表品目

  • 豊田市:自動車(中古車販売)・自動二輪車(バイク)
  • 岡崎市:自動車・道具類・書籍
  • 春日井市:機械工具類(白物家電)・自動車
  • 一宮市・稲沢市:衣類(繊維の街)・道具類
  • 豊橋市・豊川市:自動車部品・道具類
  • 小牧市:自動車(USS小牧オートオークション)

品目選択でよくある失敗

① 想定取扱品目より少ない品目で申請

「とりあえず本だけ」と書籍のみで申請したが、実際に始めるとゲーム機・家電も扱いたくなった、というケース。

この場合は変更届出が必要で、追加届出の手間と費用がかかります。

最初から幅広く選んでおくのが正解。

② 主として取り扱う品目を間違える

実際は中古車中心なのに「道具類」を主と申請したケース。

これは事業実態と乖離し、警察の認識と齟齬が生じます。

事業実態に合わせて正直に申告しましょう。

③ 13品目に該当しない物の取扱を計画

「動物」「土地」「アルコール飲料」「植物」は古物営業法の対象外。

これらを取り扱うビジネスは別途、動物取扱業・宅建業・酒類販売業免許等が必要です。

13品目に関するよくある質問

13品目についてよく寄せられるご質問にお答えします。

Q. 13品目すべてを選んでも問題ない?

A. 問題ありません。当事務所では原則として全13品目選択を推奨。後から品目追加の手間が省けます。

Q. 「主として取り扱う品目」は変更できる?

A. 変更届出で変更可能です。事業実態が変わった場合は適切に届け出ましょう。

Q. 品目選択を間違えるとどうなる?

A. 選択した品目と異なる古物を取り扱うと古物営業法違反となります。変更届出を提出して品目を追加します。

Q. 動物・植物・食品は古物商の対象になる?

A. 対象外です。動物取扱業・農協・食品衛生法等の別免許・許可が必要です。

Q. 13品目すべての説明書類を申請時に提出する必要は?

A. ありません。申請書のチェック欄に印を入れるだけです。各品目について事業計画を求められることはありますが、特別な書類提出は不要です。

Q. 品目追加の変更届出にはどのくらいの費用が?

A. 警察への手数料は無料です。当事務所への代行報酬は1万円〜。

Q. 品目によって申請の難易度は変わる?

A. 基本的に変わりません。ただし「自動車」「美術品類(刀剣含む)」は事業計画・設備の確認がやや厳しめになる場合があります。

Q. 愛知県でせどり用に古物商許可を取るならどの品目を選ぶ?

A. 取扱予定の幅広さによりますが、メインを「書籍」または「事務機器類」「道具類」とし、全品目を念のため選んでおくのが無難です。

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まとめ:13品目を理解して、適切な品目選択を

古物商許可申請における取扱品目は13品目すべてを理解した上で選択することが大切です。

「主として取り扱う品目」は事業の中心となる品目を指定し、複数選択で将来の拡張に備えるのが基本戦略です。

当事務所では年間100件以上の申請を扱う実績から、お客様の事業計画に最適な品目選択をご提案できます。

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